「平和」について改めて考えるストーリー全世界を司るものが神だ
とすれば、なぜ神であるクリシュナは、策を巡らしてまで、登場人
物すべてを滅亡へと導いたのか?
それは、「戦い」そのものを廃絶しようとしたからだと考えられ
る。戦うことそのものへの虚しさ、「戦い」そのものの「悪」を問
う物語が「マハーバーラタ」と言える。
平和とは?私たちには何ができるのか?根源的な「平和」を希求す
る物語。
現代社会を映し出す人間ドラマ対難民問題やヘイトスピーチ問題に
見られるように、文化的背景が「異」なるものに対して非寛容にな
りつつある現代社会。
神の血を引きながらも、現代人同様に欲望や嫉妬によって争う登場
人物たちが破滅していく様を描いた「マハーバーラタ」のストーリ
ーは、人類が歩んできた争いの歴史の物語とも言い換えられる。
非寛容による悲劇の物語である「マハーバーラタ」を現代社会に重
ね合わせつつ描くことで「寛容」の重要性を示す。
作・演出・振付・構成
小池博史
出演
白井さち子
(バレエ、コンテンポラリーダンス)
出演
小谷野哲郎
(バリ舞踏)
舞台関係者のみならず各界著名人から
コメントが届いています!
長松清潤
まずこの聖句が浮かんだ。境界線に立つ人類。超越する意志。小池
博史氏の心象が生み出したアバターが乱舞しながら深層意識に波紋
を起こしてゆく。